Office Charts [Weekly Top 20] 2017, Week 18, Apr 30th

  • 2017.04.30 Sunday
  • 17:46

1. Mura Masa & Charli XCX / 1 Night 

LW (-), Peak (1), On Chart (-)

 

2. Superorganism / It's All Good

LW (NEW), Peak (2), On Chart (1)

 

3. hyukoh (혁오) / TOMBOY

LW (NEW), Peak (3), On Chart (1)

 

4. Future / Mask Off

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

 

5. ZAYN / Still Got Time ft. PARTYNEXTDOOR

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

 

 

6. Goldlink / Some Girl ft. Steve Lacy

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

7.효린(HYOLYN) X 창모(CHANGMO) / BLUE MOON (Prod. GroovyRoom)

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

8. Kendrick Lamar / DNA.

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

9 .Cashmere Cat / 9 (After Coachella) Ft. M.O & Sophie

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

10. Kojo Funds / Warning

LW (-), Peak (-), On Chart (-)

 

11. Lil Uzi Vert / XO Tour Llif3

12. Calvin Harris/ Heartstroke ft. Pharrell Williams, Young Thug, Ariana Grande

13. IU (아이유) / Palette ft. G-Dragon

14. Lethal Bizzle / I Win ft. Skepta

15. tofubeats / What You Got

 

16. Kenrcik Lamar / HUMBLE.

17. Murlo / Tired Of You

18. Rex Orange County / Untitled

19. Jorja Smith / Beautiful Little Fools

20. Frank Ocean / Lens

 

[Track Review] Superorganism / It's All Good

  • 2017.04.30 Sunday
  • 01:28

Frank Oceanにプレイされたことでも話題の

今年最も予想外で謎多き新人、Superorganismの新曲はこれまた超キャッチ―。

リピートせずにはいられない!

 

2017年最も予想外、そして謎が多いニューカマー、それがSuperorganismである。超個体を意味するバンド名からしてパンチがあるが、17歳の日本人、Oronoを中心とする8人組の集団は1月末に公開したデビュー・シングル「Something For Your M.I.N.D」でインターネットをざわつかせた。全くの無名のバンドのデビュー曲が、Apple Music内のラジオ局、Beats1でFrank Oceanにプレイされたのだ。その中毒性溢れるミステリアスなポップ・ソングは多くのリスナーを夢中にさせ、彼女たちの奇妙なバンド名は一瞬で知れ渡ることとなった。そんなSuperorganismが新たな楽曲、「It’s All Good」を公開した。デビュー曲同様にハイパー・ポップで、”喜び”、”幸せ”、”楽しさ”といったフィーリングでいっぱい。そして何より何度もリプレイしたくなる一曲だ。

 

*「Something For Your M.I.N.D」は楽曲中のサンプルの著作権の問題で揉めたためかストリーミング・サービスからは消えている。こちらの非公式なYouTubeのポストでのみ聴くことが出来る。

 

 

今回もゆったりとしたビートに、骨太なベース・ライン、たくさんのボイス・サンプルが散りばめられ、それらが加工され、そして印象的なポーズがありと、試行錯誤の末の巧みな構成の楽曲だ。そして韓国語への言い換えも含んだ掛け合いによるサビも最高にキャッチ―でアンセミック。サイケデリックなポップ・ソングとしてはGrouploveや初期のMGMTを思い出させるが(本人たちはThe Flaming LipsDEVOの影響を挙げている)、リズム感、サンプルの処理の仕方はヒップホップやR&Bも経由している。

 

やはり何より興味を惹くのはリリックからも読み取れるポジティブなムードだ。オロノへ「おはよう、目が覚めたね。外の天気は暗い。起きるかい?それともひょっとして何もしない?」と語りかけるところから始まり、その後も「私はまだ17歳。まだ夢の途中なの」を初め終始前向きなメッセージで溢れている。更にサビ後に挿入された自己啓発作家、Tony Robbinsのスピーチのサンプルがダメ押しする。

 

彼女たちについては兎に角謎が多いがどうやら8人のメンバーのうち日本人のOronoのみアメリカ北東部ニューイングランドのメイン州に在住し、他の7人はロンドンに住んでいるらしい。インターネットで常にやり取りをしているのだろうが、トラックメイカーやラッパーといった類では無いので、結成の経緯から楽曲制作のプロセスまでとても気になるところだ。全くアーティスト写真のようなものは出回っていないが、興味がある人はOronoのsoundcloudInstagramのアカウントを覗いてみるといいだろう。彼女自身によるWeezerやPavemenetのカヴァー、彼女が描いた才能溢れる絵画を拝見できる。

 

またOronoが以前Twitterでシェアしていた自作のSpotifyのプレイリストからはSuperorganismの音楽性の影響源と言われても納得なアーティストが並んでいる。The BeatlesやBeach Boysといった60年代〜Carol KingやBilly Joelといった70年代の大御所から、より現代のTobias Jesso Jr.、Carly Rae Jepsenといったポップ、The Beta BandやtUnE-yArDsのようなサイケデリック、バンド・サウンドとして影響を与えているであろうCocteau Twins、Frankie Cosmos、The Moldy Peaches、更に軽快なビート感が彼女たちと重なるSolangeやNo Nameのようなヒップホップ・R&Bまでかなり幅広いセレクトだ。バンド中で彼女が果たしている役割はとても大きそうな感じがする。

 

うーん、It’s All Good!

グライムの新たなキング、ストームジーのデビュー作『Gang Signs & Prayers』を楽しむ4つのポイント

  • 2017.02.25 Saturday
  • 16:37

 

SpotifyやApple Musicのようなストリーミング・サービスを駆使しながら、毎週末新作アルバムをオン・タイムでダウンロードして聴いて…という生活をしている方には、今週も大忙しとなりそうです。ダーティ・プロジェクターズに始まり、サンダーキャット、そしてフューチャーの二週連続リリースと今週も注目作のリリース・ラッシュ。「どれから聴いたらよいのやら...」と悩んでしまう方もいるかもしれませんが、当ブログが熱を持ってお薦めしたいのは、イギリスからグライムの新たなキング、ストームジーによる待望のデビュー・アルバム『Gang Signs & Prayers』です。このアルバムを外して今週のリリース・ラッシュを楽しみ切れたとはいえません。


では、何故このストームジーのアルバム『Gang Signs & Prayers』がそれほど注目すべきアルバムなのか。まず、当ブログでも2015年12月に大々的にお伝えした通り、グライムはここ数年ルーツに立ち返りながら復活を遂げ、また同時に2010年以降のベース・ミュージックやトラップのうねりも受けながら新たな進化も見せました。

 

>>The New Wave of GRIME 〜グライム/UKヒップホップで2015年起きたことと台頭する新世代のMCを知る

 

中でもストームジーはその流れを象徴する存在です。イギリスのブラック・ミュージックの祭典、MOBO Awardで2014年と2015年に二年連続でベスト・グライム・アクトを受賞したほか、2015年にはその年期待の新人がリスト化されたBBC Sound ofで3位に選出。つい先日はベスト・ブレークスルー・アクトにノミネートされたBrit Awardでエド・シーランと共にパフォーマンスもしました。こうした実績を並べただけでも、彼が2000年代のグライム・シーンの首領 ―ワイリー、ディジー・ラスカルら― に代わる新たなキングと称されている理由がわかっていただけるのではないでしょうか。

 

 

イギリスではグライム/ヒップホップといえば昨年はスケプタがマーキュリー賞を受賞したり、他にもカノーギグスらベテランMCが揃って新作アルバムをチャート・トップ10に運びました。しかし、2010年台に登場した新世代MCの本格的なアルバム・ショーケースは、ストームジーのこの『Gang Signs & Prayer』が初めてなのです。新世代のグライム・キング、ストームジーがアルバムによってその力を示す瞬間は、グライムが再び息を吹き返してからのここ3年間ずっと待たれていた瞬間なのです。そんなわけでこのアルバムは、イギリスのポップ・ミュージック界で最も待望されていたアルバムと言っても過言ではありません。

 

といっても、今日の今日までグライムという音楽もストームジーというアーティストもあまり聴いていなかった、そんな人も少なくはないはず。

そこで今回は、このストームジーのアルバム『Gang Signs & Prayers』を楽しむためのポイントを4つに分けて紹介してみます。

 

 

1. グライムの新たなキングを通して

    "グライムとは何か"を知る

 

「そもそもグライムってどんな音楽かわからないし…」そんな人もこのアルバムを聴けば万事解決です。なぜなら、ストームジー自身が誰よりもグライムとは何かを示してきたMCだから。

 

『Gang Signs & Prayer』の2曲目、「Cold」には次のようなラインがあります。

 

― I just went to the park with my friends, and I charted ―

 

「友達と公園に行っただけ、それでチャート・インした」これは紛れもなくストームジーの2015年のシングル「Shut Up」のことを述べています。

 

 

この曲でストームジーはDJ XTCによるオールド・スクールなグライム・ビート、「Function On The Low」の上でハードなフリースタイル・ラップを披露。この一曲によって00年前後に作られたグライムの音楽スタイルが丸わかりです。この曲はリリース後数か月かけてフリースタイル・ラップの史上初の快挙となる全英シングル・チャート、トップ10入りを果たし、ストームジーのブレイクに一躍買いました。

 

 

もう一つこの曲で注目すべきは、友達と近所の公園で撮影しただけという非常に安上がりな作りのミュージック・ビデオです。総じてストームジーはこの「Shut Up」で、"既存のビートの上で即興ラップをした映像をインターネットにのっけただけ、その曲でスターになった" ということになるのです。これはまさしくグライムのDIYなアティチュードを体現しております。

 

『Gang Signs & Praers』では、この「Shut Up」も15曲目に収録されていますし、他にも「Cold」「Big For Your Boots」などでBPM140のハードなビートに高速ラップを乗せるという、グライムの典型的な音楽スタイルを堪能することが出来ます。

 

 

 

2. リリックを通して

    ロンドンのユースを知る

 

グライムはその当初からその発信地であるロンドンのストリート ―治安の悪いエリアや貧困層の多いエリア、移民の多いエリアなど― のメインストリームのポップでは語られない側面を中心に、若者の生活のリアルが描かれてきました。もちろんグライムの新たなキングと呼ばれるだけあって、ストームジーのリリックも興味深い。ただ彼の場合、「毎日が危険と隣り合わせでハード」、あるいは「現状の生活に対する不満」を吐くコンシャスな内容というよりは、毎日の生活の楽しみやスターMCとしての自分についてユーモアを込めて語ったものが多いイメージがあります。

 

全く聞いたことのない固有名詞が出てきたり、痛烈な皮肉があったりと、ギャングスタ・ラップのようなハードなものや、ドレイクのような女々しいもの、リル・ヨッティのような子供へと退化したものともまた違った、イギリスだから、ストームジーだからこそ聴けるリリックがここにはあります。

 

 

― Peng tings on my WhatsApp and my iPhone too ー

 

こちらは2015年のシングル「Know Me From」のヴァースです。冒頭から「Peng tings?」、「は?」と思ってしまいますが、「Peng Ting」とはイギリスで一部の若者が魅力的な女性に対して使う言葉らしく、このラインでは「魅力的な女の子たちがたくさんメッセージ送ってくるぜ」と言いたいようです。(こちらのビデオではこの曲へのファンからのリアクションに応えています)

 

 

― Ask that Morley’s man for more chips ―

 

こちらは「Wickedskengman Pt.4」から。「Morley」とはサウス・ロンドンにいくつかあるファスト・フード店でストームジーがよく訪れるお店らしいです。ストームジーは「ドラッグをやらない代わりに、Morley’sに行って£2のチップス(フライド・ポテト)を食べるぜ」とNoiseyのインタビューで語っていました。

 

この『Gang Sign & Prayers』でもGeniusでリリックを読みながら、イギリスのユースについて深くリアルに知ってみる、そんな楽しみ方も出来るのではないでしょうか。

 

 

 

3. ストームジーの新たな一面を知る

 

"グライムもストームジーもよく知っている" という人にもこの『Gang Sign & Prayers』にはたくさんの新しい発見があるはずです。ストームジーといえばグライム特有のハードなビートに、荒い息をそのまんま吐き捨てるような生々しいラップという典型的なグライムMCのイメージでしたが、このアルバムを聴いてくとサウンドのスタイルもMCとしてのスタイルも彼が今まで見せていなかった面が見えてきます。特に驚かされたのは甘いバラードやR&Bっぽいスムースなトラックの曲があること。単純に本作の客演陣にケラー二やラレイ・リッチーといったR&Bシーンの名前が見えた時点で、そういったエッセンスが加わること自体は予想できたものの、実際に聴いてみるとその大胆さに驚かされます。

 

例えば「Blinded by Your Grace」は優しいオルガンがベースになっていてゴスペルの影響を強く感じます。しかも注目すべきは「Through the darkness you came / And I’ll be alright with you by my side」という優しげなラインがあること。

 

また、90s R&Bテーストな「Cigaretts & Cush」はコーラスにリリー・アレン、ヴァースにケラーニを招聘することで一気に甘いスロウ・ジャムに。

 

これらを筆頭に他にもNAOのボーカルをサンプリングした「Velvet / Jenny Francis」、"天国にいるような気分にさせたかった" という「21 Gun Salute」、大好きな母に捧げたエモーショナルな「100 Bags」ラレイ・リッチ―がソウルフルに歌う「Don’t Cry For Me」など、グライム的なハードな楽曲だけではない、ストームジーの新たな一面を楽しむことが出来ます。

 

コレは単にアルバムという16曲/59分の大きなフォーマットを使って、ストームジーがこれまで試してみたかった色々が形になった結果と考えるのが自然でしょうが、痛みや憂鬱、優しさとなど、グライムがこれまで積極的に扱ってこなかったトピックを扱ったという意味では、このアルバムは一つの革新的な作品になるかもしれません。

 

 

4. 『Gang Signs & Prayers』を通して

 UKブラック・ミュージックのいまを知る

 

『Gang Signs & Prayers』には多数イギリスのヒップホップ/グライムMCやR&Bシンガーが参加しています。このアルバムを入口に、北米に負けじと力を見せつつあるイギリスのブラック・ミュージック・シーンのいまを知るのも、一つの楽しみ方でしょう。

 

まずストームジーと同じヒップホップ/グライム・シーンからは全英1位のシングルも持つスター、レッチ32(「21 Gun Salute」)、2003年から活動しているベテラン・グライムMCのゲッツや、アフロビートやレゲエの要素を取り込んだ若手ラッパー、J・ハス(「Bad Boys」)が参加しています。

 

 

 

そして、R&Bやソウルのシーンからは、ザラ・ラーソンとの「Never Forget You」が全英第5位の大ヒットを記録し、プロデューサーとしての腕もあるMNEK(「Blinded by Your Grace, Pt. 2」、あの「ゲーム・オブ・スローンズ」にグレイ・ワーム役として出演するなど俳優としてのキャリアもあるR&B/ソウル・シンガーのラレイ・リッチ―(「Don't Cry For Me」)が参加しています。

 

 

 

他にもトラックを担当したプロデューサーには、Sir Spyro(「Big For Your Boots」)、Swifta Beater(「Cold」)といったグライム・シーンではお馴染みの名前があるほかに、ロンドンのラップ・デュオ、クレプト&コーナンのプロデュースで知られるトラップ・プロデューサー、EY Beats、アデルやサム・スミスのグラミー受賞作のフレイザー・T・スミス(「Bad Boys」)、近年ダンス・ミュージックのシーンでメキメキと頭角を現しているムラ・マサ(「First Things First」)の名前にも注目です。

 

 

グライムのルーツを維持しながらも、ところどころで甘いR&Bや優しいバラードなど新たな一面も見せるこの『Gang Signs & Prayers』は、ストームジーのポテンシャルが存分に発揮された、2017年のイギリスのブラック・ミュージック・シーン最大の収穫物の一つとなるでしょう。この4つのポイントをカギにしてみれば、きっとあなたもこのアルバムを楽しめるはずです。

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