JUGEMテーマ:
Indie Pop/Rock
年始にこういう企画をやろうと思い始めてからもう2カ月経ってしまい、
掲載しようと思っていたバンドも一部既にデビューしてしまい,,,,,,
一部の日本のメディアでもいくらか新人紹介しているのもありますし、
もう3月ですし、一部の人には「いや、知ってるよ!」ってバンドが多いと思います。
注目新人の中で、ギターロック(Royal Bloodはちょっと違いますが)をやってるバンドを、
自分の好みと期待値で厳選しました。
(まとまっているページあると便利だと思うし!)
宣伝ですが、僕も書いているHard To Explainっていう雑誌でも最新号で
新人特集をやっていまして、
Wolf Alice, Only Real, Telegram, FKA Twigs,
Banks, Childhood, Perfect Pussy, Superfoodの8組を紹介しています。
是非タワレコ、HMV、ディスクユニオンで見かけたらチェックしていただけたらと......
1.Darlia(ダ-リア)
出身:UK/ブラックプール
メンバー:Nathan Day (v), Dave Williams (b), Jack Bentham (d).
まず1組目はダリアです。
このバンドは僕が本当に一番期待しているギターバンドかもしれないです。
BBC Radio1のプレイリストの責任者であるナイジェル・ハーディングが
「英国で最もエキサイティングな新しいロック・バンドのひとつ」と言ったとも聞いています。
何がいいかっていうと、ロックのいいところである、
めいいっぱいにギターを掻き鳴らすことでアンプを突き抜けるエモーショナルな力強い音、
自然とリスナーやオーディエンスの体を動かしていくパワー。
まさにそれらを備えているのように思えるのです。
グランジやパンクの影響を強く感じますが、
太くて骨のあるボーカル、力強いギターリフ、キメで手数が多くなる激しいドラム、
全部に熱がこもっていて最高です。
去年秋に3曲入りEPを出しました。
そして先日新曲の'Candyman'がBBC Radio1の名物DJであるゼーン・ロウの番組の
Hottest Record in the Worldに選ばれ、英国一の人気局、BBC Radio1でも何度かかけてもらえるようになりました。
アルバムは早くて今年後半か。
必ずいいライブを見せてくれるでしょう。
去年パーマ・ヴァイオレッツに燃えた人は今年もこちらをどうぞ。
ああ、僕より1歳か2歳年下なんですね。。。
SoundCloud
2.Telegram(テレグラム)
出身:ロンドン東部
メンバー:
Matt Saunders (v, g), Matt Wood (g),
Oil Paget-Moon (bass), Jordan Cook (drums)
デビュー・シングル「Follow」を一度聴いてそれだけで惚れてしまいましたね。
自然に体を動かしてくれる高揚感溢れるリズム、これが曲が後半に向かうにつれて、
「ヘイ!」という声に合わせて高みに上り詰めていくかのよう。すごいいいビート。
サイケのみならず、ラモーンズのパンクから感じられる疾走感や、グラム・クラウトロックも引き合いに
出されるほどの広い素養を持っています。
写真を見ればわかるのですが、60年代から70年代のサイケ寄りのバンドの風貌があります。
特に一番右側のドラマーのジョーダン・コックは、プライマル・スクリームのボビーみたい。
パンク、サイケ、グラム、クラウト・ロックっていういずれも古い要素がここにも見えますよね。
結成は、2013年の初めとまだまだキャリアは浅いんですが、ライブシーンに現れた途端口コミが広がって、
夏以降はマニックスやフランツなど大物からパーマ・ヴァイオレッツ、テンプルズなど若手まで
いろいろなバンドの前座を努めています。
Temples、Charlie Boyer & The Voyeurs、Loomなどと共に盛り上がるUK新世代サイケの期待株です。
とにかくこの曲Followは間違いなし。
3.Royal Blood(ロイヤル・ブラッド)
出身:UK/ブライトン
メンバー:Mike Kerr(v/b), Ben Thatcher(d)
こちらは、BBC Sound of にもノミネートされて、知っている人も結構いるかも。
2人組なので、ホワイト・ストライプスやブラック・キーズみたいなことをやるのかと思いきや、
Origin of Symmetry前後のミューズ(EP[Dead Star, In Your World]がわかりやすい例)を感じさせるようなラウドかつタイトなロックを放ちます。
他にもこのバンドの紹介の時にはLed Zeppelinなんかもよく名前を出されますね。
ベースとドラムの編成という意味ではDeath From Above 1979を思い出しますね。
ギグを見た人の評判だと、ドラムもどうやらかなりの音量で叩くらしく、いち早くライブを観てみたいですね。
アークティック・モンキーズも彼らを気に入っているらしく、ドラムのマットは既にRoyal Bloodのシャツを着用し
今年のFinsbury Parkの大きいギグでは前座に指名しています。
4.Circa Waves (サーカ・ウェーブス)
出身:リバプール
メンバー:Keiran, Joe, Sam and Sian (まだ詳しくわかっていません...)
他のバンドたちと比べると、少しオリジナリティがそこまでではないかなという感じがしないでもないですが
いい曲を書ける上に、NME Awards Tourという、若手もしくは新人を4組帯同してUK中を周るツアーに抜擢されており
期待値もしっかりあるので取り上げておきましょう。
音楽は、割とストレートなまさにUKロックっていわれているような感じですね。
Vaccines,Kooks, Viewとかの雰囲気を感じます。ハーモニーも綺麗。
以前シングルカットされた2曲に加え、先日Stuck in My Teethという曲が、
これもいる曲があるので聴いてみましょう。とても気持ちいいです!
5.The Orwells(ザ・オーウェルズ)
出身:US/イリノイ
メンバー:Mario Cuomo (v), Dominic Corso (g), Matt O'Keefe (g),
Grant Brinner (b), Henry Brinner (d)
このバンドに関してはいきなりですが、こちらを見ていただきましょう。
アメリカCBSの人気番組『The Late Show with David Letterman』の音楽ゲストで出たときのパフォーマンスなんですが、
いい意味で暑苦しいですね 笑
そして、曲が終わった後のこの好リアクションには感動してしまいました。
ギグを見た人の感想によると、最近のライブではボーカルのマリオは寝転がって歌ったり、
オーディエンスに向かってダイブするだけでなく、目がイっていて、
最後の最後にはステージに上がってきてしまったファンとキスをする始末 笑
(Photo: Andy Ford/NME)
この暑苦しいのに、音はタイトな感じはがまさにたまりませんね。
いままで、'Who Needs You'だけを聴くと、サウンドはストロークスのフォロワーと言われても
仕方ない感じがあるかもしれないですが、
他の曲を聴けばそれに留まらないことはわかるし、実力あるんじゃないかと思います。
EPではTV On The RadioのDave Steikにプロデュースしてもらったよう。
ボーカルのマリオは20歳、他のメンバーは18か19歳、まだ若いけどいかにも夜中まで馬鹿みたいに騒いで
遊んでそうですよね。いい意味で本当にバカ。
これもなんか去年のパーマ・ヴァイオレッツを彷彿とさせるところもありますね。
6.The Bohicas (ザ・ボヒーカズ)
出身:エセックス&イーストロンドン
こちらもテレグラム同様一曲で気に入ってしまいましたね。
ドミノレコーズと契約しており、日本でもホステスから出そうですね。
昨年のイビザ・ロックスでフランツ・フェルディナンドの前座をしてから
どんどん知名度を上げていきました。
既に公開されているのは3曲でしょうか。
自然と体が動かしてくれるビート、
エックス・エックス・エックスという謎のフレーズのキメ。たまらないです!
こちらのビデオは2曲一緒になっています。
ダリア同様B級映画くさいところも最高です。
Soundcloudは
こちら
7.
Wolf Alice(ウルフ・アリス)
出身:ウエストロンドン
メンバー:
Ellie Rowsell (vocals), Joff Oddie (guitar),
Joel Amey (drums), Theo Ellis (bass).
ジェイク・バグ、パーマ・ヴァイオレッツ、ドレンジらと共に
昨年末のNME『Young Britania』号の表紙を飾ったのも記憶に新しい南ロンドン出身の4人組。
UKの田舎の風景を想起させるフォークから、グランジ寄りのソリッドなロックまで
幅広いサウンドをものにしています。なんといっても魅力の一つは、
既にある種のカリスマ性のようなものが備わったエリー・ロズウェルのボーカルでしょうね。
「She」などのアップテンポなナンバーでは、シェリル・クロウやジョニ・ミッチェルの雰囲気さえも見せる力強さがあり、「Blush」のようなバラードでは、曲に合わせたハスキーな声も使い分ける。
もともとはギタリストのジョンとのアコースティック・デュオだったみたいで、
アコースティック寄りの曲はその頃の名残も残っているような感じもします。
(Soundcloudはこちら)
8.Catfish & Bottlemen (キャットフィッシュ&ボトルメン)
出身:スランディドノ(ウェールズ)
メンバー:Van McCann (vocals, guitar), Billy Bibby (lead guitar),
Benji Blakeway (bass), Bob Hall (drums).
インディロックの精神を持ちながらも
ルックスのよさ、わかりやすいメロディで、多くの人に受けていきそうなバンドです。
とても気持ちいいギターソロから、エモーショナルなメロディまでソングライティングのセンスは抜群だと思います。
ボーカルはクークスのルークを思い出す感じです。
是非とも何年か後にアリーナ級の会場で見たいですね。そんなサウンドです。
とりあえずこの曲’Rango’を聴いてみてください。
このバンドの新曲'Kathleen'も先日BBC Radio1のゼーン・ロウの番組の
Hotteset Record in the Worldに選ばれましたね。
そしてオフィシャルサイトではXfmでのセッション音源がフリーDLとなっています!是非。
サウンドクラウドはこちら
それではもう一曲
9. Eagulls(イーガルス)
出身:リーズ(イングランド)
メンバー:
Mark Goldsworthy (guitar), Henry Ruddel (drums),
Liam Matthews (guitar), Tom Kelly (bass), George Mitchell (vocals)
パンクの影響が強いかと思いきや、ロバート・スミス(キュアー)の雰囲気のあるボーカル、
ホラーズのようなリバーブ、うまいこといろんな音楽のいいところを自分のものに出来ている感じが
していいです。
評判によれば彼らのギグもアツく、モッシュで暴れる男子が多数だという。
オーウェルズ同様1月にDavid Lettermanの番組でテレビデビューしました。
もうすぐ発売のデビューアルバムは、既に各メディアで高評価を得ており
3月3日時点でmetacriticによると8のメディアでの平均点が80点と、これは結構な
高い数字です。UKのバンドでありながらグローバルに評価してもらえそうな期待株です!
アルバム現在
ここで視聴できます!!
メンバー全員仕事をしながらなんとかバンドしてきたところもなんかイイですね!
サウンドクラウドは
こちら
この曲が僕的にはお薦めです。
既にデビューしたTemplesも加えれば10組。
なかなか目立って伝わってこない若手ギターシーンかもしれないが、
ここに載せていないバンドの中にも、今後もっと期待値を上げてくれそうなバンドは
たくさん存在する。
今年はロックバンドの盛り上がりにも期待してみましょう。