51 Best Korean Songs of 2018 (20→1)

  • 2018.12.26 Wednesday
  • 18:38

50位から21位はこちら

 

20. "Whee In - Easy (Feat. Sik-K)"

Gaon Digital Chart最高位: 36位

 

 

CJ E&M所属の人気グループ、MAMAMOOのリード・ボーカリストのソロ・シングル。「私はそんな簡単な女じゃないの/もう遅いわ」「僕の愛は本気だよ。だからごめん。もう一度チャンスを」と男女の関係を、男役にSik-Kを客演させて演じる。「Too Late / You’re so Stupid / Easy 」などキメのフレーズは英語が使われているけど、韓国語部分との混ざり方があまりにも自然で、上手いなあと思う。それにしてもSik-Kは客演のオファーが絶えないようだ。

 

19. YESEO "Honey, Don't Kill My Vibe"

 

 

このリストにも出てくるCIFIKAとも並んで韓国のエレクトロ・ミュージック・シーン注目の新鋭の一人。昨年リリースしたミニアルバム「Million Things」で、「第15回韓国大衆音楽賞」最優秀ダンス&エレクトロニックアルバム・ソング、今年の新人部門候補にノミネート。今年、SM Entertainmentの毎週金曜日に楽曲をリリースする企画「STATION」からも「Privacy」を発表するなどメインストリーム方向への野心も強そうだ。


エアリー(airy)と言ったらいいのか、ハスキーと言ったらいいのか、独特の歌声はデジタルというか機械的な感じがありロンドンのシンガー、FKA Twigsも彷彿とさせる。それだけに彼女のスタイルは、チルウェイブ、ディープハウスというビート、ダンス系の音楽だけでなく、R&Bの要素も強く、同じ韓国人エレクトロ・プロデューサーのYeajiとのシンクロも感じさせる(高校生時代にR&Bの歌のトレーニングをしていたそう)。今年リリースしたアルバム『Damn Rules』も必聴だ。それにしても韓国のエレクトロ・ミュージックには面白い女性プロデューサーが多い。

 

18. (G)I-DLE "LATATA"

Gaon Digital Chart最高位:12位

 

 

22位にも登場した4人組のデビュー・シングルはMajor Lazer「Lean On」を直ぐに思わせるムーンバートンのダンス曲だった。驚きはソングライターのクレジットがメンバーのソヨンの名前のみであること。女性アイドルではまだ「自分で曲を書くメンバー」は貴重な存在とされると思うが、それも共作ではなく単独クレジットとなっている。トラック自体の完成度もさることながら、タイ人メンバーのミニーが歌うブリッジは、優しい声で滑らかに囁かれるのが癖になったり、私たちの頭に叩き込むように繰り返される「ラタタ…」というフレーズが耳にこびり付いたりと、毎日何十もの楽曲が量産されるK-Popファクトリーの目玉曲となるための要素で溢れている。 1:10〜の間奏部分の振り付けも印象的。

 

17. HAON "붕붕 (Feat. Sik-K) (Prod. GroovyRoom)"

Gaon Digital Chart最高位:3位

 

 

オーディション番組大国韓国では、ラップを題材にした番組もいくつも作られている。17位で紹介したLocoがシーズン1を制したSHOW ME THE MONEYは9月〜放送されているが、それと代わるように年の前半放送されていたのは今年シーズン2を迎えた「高等ラッパー(School Rapper」だ。その名の通り出演するのは高校生たち。そのシーズン2の優勝者が番組中で披露しシングルとしてもリリースされたのがこのSik-Kとのコラボ曲だ。是非この番組中のパフォーマンスを見て欲しい。

HAONの才能は目を見張るものがあり、息継ぎの少ないスキルフルさ、メロウな曲にも対応できる内省的なムードが魅力的。ソロ・デビュー・シングル「NOAH」もよかった。だが、何より素晴らしいのは彼のリリックでの表現力だろう。普通の学生からテレビ出演を経てスターになっていく。その過程の自分を「空が青くてよかった/君の目には俺がイルカみたいに見えているだろうか」と歌ながら「空を飛び回るもの」に喩え、その直後には「商品になってしまった俺の感情」「Finally famous / でもこれって何の意味があるんだろう」と「有名人になり消費される自分」について吐露する(こんな感情まで見据えたラップはきっと他の学生にはできなかったことだろう)。イントロのギター・リフ、終盤のフルートのメロディ。番組中でHAONのメンターとなったGroovyRoomのトラックはいつも通りキャッチー。「俺はまだまだ空高く飛んでいく」ー  一人の少年の成長の物語が巧みに表現された。

 

16. Twice "Dance The Night Away"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

陽気なホーンのメロディ、軽やかな(ディープ・)ハウス・ビート。この夏のK-Popを象徴する一曲であるこの曲は、キュートな音色が施されたTWICEらしいバブルガム・ポップ。しかしながら、コーラス(歌メロのサビ)ではなくその直後のホーンのメロディに曲のピークがあるというEDM的な曲構成もあって、普段の「愛って何か知りたい」(「What is Love?」)など少女性のようなテーマが目立ってしまうとき以上にグローバル・マーケットへのインパクトを感じる。

 

15. NCT 127 "Regular"

 

 

NCTこそが最もドープでエッジーな男性K-Popグループで間違いない。2018年もNCT U「Baby Don't Stop」、NCT 127の「Chain」、NCT Dreamの「We Go Up」など、どの派生グループになってもそれは変わらなかった。中でもラテン・ポップ、トラップ、フューチャー・ベースがミックスされたこの「Regular」はその究極の完成形だ。

NCTグループは韓国国内ではトップ10シングルを持たない(アルバムは1位を取っているが)にも関わらず、この曲を収録したアルバムが全米86位、Jimmy Kimmel Live!への出演も果たしている(そもそもこの曲が初公開されたのはBeats1のZane Loweの番組だ)。歌詞にさえリアリティや表現の一捻りが加えられれば、訴求力が出てくれば、BTS同様の快挙も(BTSの曲のところで後述するが、彼らはリスナー個人に訴えかけてくる、共感させてくれるという意味で歌詞が何より強みだった)そう遠くはない。

 

14. MOMOLAND "BBoom BBoom"

Gaon Digital Chart最高位:2位

 

 

ラテン・ホップなのか?ディスコなのか?ヒップホップなのか?いやこれはK- popでしかない。MOMOLANDのデビュー曲は、欧米のポップスではあり得ないようなジャンルの組合せ、一度耳にしたら離れない中毒性の強いメロディによって、これぞK-Popの面白さだと体現している。セカンド・シングル「BAAM」ではラテンの代わりに中東音楽のエッセンスを注入(しかもMVは韓服を着ながらインド映画のようなダンスだ..)。それ以外はほとんど同じ作風なのに聴き飽きさせないのがすごかった。間も無く3億回を通過しそうなYouTubeの再生回数、紛れもなく今年一番ヒットしたK-Popシングルの一つだ。

 

13. SUNMI - Siren

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

元Wonder Girlsのメンバー。昨年の「Gashina」に続きこの曲がソロ2曲めのチャート1位獲得。


K-Pop界で一番”Madonna”が近いのはSunmi(ソンミ)で間違いない。今年前半のヒット「Heroine」以降の彼女は益々そんなモードを高めているように思えた。この「Siren」もトラップ・ビートを時折混ぜながらも、全体的にはそのMadonnaのディスコグラフィにもフィットしそうな80s的なダンス・ポップ(RobynやCarly Rae Jepsenの近作にも並べられる)。「これ以上私に近づかないで/あなたの幻想に 美しい私はいない」昨年の「Gashina」、先述の「Heroine」と共にアルバム『Warning』のテーマにもなったこの曲で、彼女は恋人だけでなく私たちにも「(私は)大衆のイメージ通りには染まらない」と宣言するかのよう。ここにはパワフルで、独立したアイドル像もある。しなやかでセクシーな体の動きを見せてくれる振り付け、椅子を使ったパフォーマンスなどを見てるとますます彼女のシルエットがMadonnaのように見えてくる。

 

12. BLACKPINK - "DDU-DU DDU-DU"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

YG Entertainment所属の4人組。この曲を収録したEP『Square Up』は 全米40位、更にこの曲自身も全英78位、全英55位のヒットを記録した。

最強のフィメール・グループを宣言した一曲だ。ボムが投下されるように鼓膜に、心臓に響いてくるベース音、中毒性あるシンセ・メロ(リフ)、連射するように強打されるスネアとハット。YGのTeddyが手掛けたトラックはこれまで以上にハードだ。そしてBPM140を超えるそれを難無くこなす4人の世界のポップ音楽の王座のチャレンジャーたち。デビュー曲の「BOOMBAYAH」同様に韓国語でも英語でも無い新たな言語で、その鍛えられた柔軟でタフな身体で、全ての壁を飛び超えるように、ボースティングをキメていく。一度パフォーマンス映像を見て欲しい。彼女たちの強い目つきにノックアウトされるはずだ。ダンス、ラップ、ハーモニー、全てに隙がない。ここでも書いたが、欧米のポップ音楽界に挑むどころか、もはやBLACKPINKこそが世界中のお手本になっていく。ガール・グループの歴史を変えるのは時間の問題だ。

 

11. BTS - "Fake Love"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

Big Hit Entertainment所属、Billboard Music AwardやAmerica Music Awardなどアメリカの主要音楽賞での受賞やパフォーマンス、更にはこの曲を収録したアルバム『Love Yourself』の全米1位を獲得など、言うまでもなく今年世界の音楽シーンの主役の一組だった。

魅力は、「Airplane Pt.2」のところでも書いたようにエモ・ラップ、チルなR&B(orオルタナR&B)、トラップ、ラテン・ポップなど世界的なトレンドを如何にすべて取り入れつつ、マキシマリズムとも言えようスタジアム・ロックのような壮大で、ドラマティックなムードで統一してしまうそのサウンドにもあるが、それ以上に私たちを惹きつけたのは「自分を愛すること」を歌ったその歌詞だった。「僕も僕が誰だったかよく分からなくなってしまった」ー メンバー個人の孤独や憂鬱を素直に曝け出す姿は、他のアイドル以上に私たちに近い存在で、私たちを勇気付ける力を持っていた。そして彼らはSNS等も駆使しながら私たちに対して「あなたも私と同じように自分のストーリーを語っていい」と話しかける。そしてもちろん、彼らの一級品のパフォーマンスが何よりの説得力だ。

 

 

10. Hyukoh "Love Ya!"

Gaon Digital Chart最高位:46位

 

 

ソウル・ホンデをベースにシングル・チャート1位を獲得した曲を2曲持つなど、韓国のインディ・ロック・バンドとしては異例の人気を持つバンドの今年リリースしたミニ・アルバム『How to find true love and happiness』。


近作ではどっしりとしたバンド・サウンド、その演奏力の成長が顕著だが、やはりフロントマンのオ・ヒョク書くメロディの豊かさこそがこのバンドの最大の魅力だと思う。それはもう青春映画のエンドロールのようであり、マイ・ケミカル・ロマンスのようなエモ・バンドを聴いているようでもある。この曲も「Wi Ing Wi Ing」、「Gondry」、「Tomboy」(先述の音楽賞で「Song of The Year」を受賞している)といったこれまでの彼らのディスコグラフィに並べられる美しい旋律だ。シンプル過ぎて、安っぽくも感じられて、ついつい使うのを避けがちな3つの単語—「I Love You」も、ここではあなたの前の意中の人が誰で、どんな距離感であっても必ず届いてくれる。

 

9. MINO "FIANCE"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

YG Entertainment所属のグループ、WINNERのメンバー、ミノのソロ・シングル。


ありそうでなかった韓国歌謡とヒップホップのコラボレーションだ(←他にもこういうサンプリングがあったら教えてほしい!)。キム・テヒの「昭陽江の乙女」(1969年)というトロット(簡単に言えば韓国版演歌のようなものだ)のクラシックをサンプリングし、モダンなヒップホップxEDMサウンドにオリエンタルなテイストを加えている。映画「王になった男」を観ながら研究したというMVは、日本でもよく民放で昼過ぎにやっている韓国の歴史ドラマを連想させ 、韓国の伝統音楽を取り入れたり、MVでメンバーが韓服を身に着けて踊っていたBTSの「Idol」とも重なる。

この曲の韓国語名、아낙네(アナンネ)とは「他人の妻」という意味で、英語名の「Fiance」というとちょっと違う。サンプリングされた原曲は”渡し場から入隊した兄に代わって、櫓をこいだ2人の乙女の船頭さんの物語を”盛り込んだ”恋人を待ち焦がれる切ない”(歌詞についてこちらで知りました)歌だ。つまりこの「Fiance」も手に入ることのない他人の妻を欲しがる欲望を男性のミノの側から歌っているという意味では、しっかりサンプリング・マナーに則っており、またそこに彼らしいセクシー(というかセクシャル)な魅力を付け加えた意味でテーマ的にも、しっかりと原曲をアップデートしている優れたポップ曲なのだ。若者がトロットにアクセスするきっかけにもなるだろう。

 

あと、ギターのリフの気持ちよさ、それから一回目のコーラスが終わった後に急に入る転調したような2小節、なんなんでしょう。変な快感です。

 

8. Red Velvet "Bad Boy"

Gaon Digital Chart最高位:2位

 

 

SM Entertainment所属の5人組。メンバーそれぞれバラバラの個性、英米のメインストリームのサウンドをダイレクトに吸収したサウンド、MVなどで見れるカラフルな世界観が魅力。そこには、Twiceが代表する少女性も無ければ、「大人らしさ」の強調もない。カラフルな色世界に染まっていく彼女たちは独自のアーティスティックな表現を探求し続けいているように思えるし、何より個々の楽曲のクオリティの高さからして、聴いている時の「楽しさ」が強く、私が一番好きなアイドル・グループでもある。SMの先輩グループ、Girl's GenerationやF(x)をアップデートしている部分もあると思う。


もしあなたがアメリカのポップ音楽を聴いている人なら、一度聴いただけでこの曲がBruno Mars「That's What I Like」に似ていることに気付くだろう。そうこの曲のプロデューサーはグラミー賞の"SONG OF THE YEAR"などを受賞した同曲でお馴染み、ステレオタイプスだ。トラップ・ビート(歌い出しの「who "dat" boy」というフレーズは意図的にUSラップとのリンクを試みているかのよう)にシンプルなシンセ・メロのループ。まさにマックス・マーティン以降の世界と、ラップがメインストリームな今の時代の模範解答のようなトラックにクラクラしてしまい2月には100回以上聴いた気さえする。

 

7. CIFIKA, Oh Hyuk "MOMOM"

 

 

42位にも登場した新鋭エレクトロ・プロデューサーと、Hyukohのシンガー、Oh Hyukのコラボ曲。MOMOMは「体と心」の意味。緊張感を与えてくれる、ミニマムな出だしからカオティックになる終盤(「怖くて怖い 目を閉じても見えて」と歌う)の静と動のコントラスト。同じリリックを交互に歌う男と(Oh Hyuk)女(CIFIKA)。そして生と死。ミステリアスな二項対立たち。「僕たちは果ての果てに行くとき 結局すべて(体も心も)葬らなくてはいけない」と歌われるスピリチュアルなリリックには、今生きている世界で定義付けられた全てのものもいつかは消え去る、というような無常観や諦念感を感じる。MVはNCT 127の「Cherry Bomb」やHyukohの「Leather Jacket」を手掛けたOui Kimによる。

 

6. LOONA - Hi High

 

 

LOONAのデビューEP『+ +』は、今年のベスト・アルバム、トップ10に入れたいほど気に入ったアルバムだ。34位でも紹介した「Favorite」、レゲトンぽい「열기」、フューチャー・ベースな「Perfect Love」、「Stylish」と、どれもが実験的でありながらキャッチーさを保った最高のポップ曲だった。でもその中でも狂ったように聴きまくったのがエレクトロ・ポップ曲「Hi High」。TwiceやOh My Girl、GOT7などを手掛けるMayu Wakisakaがここでも活躍。12人のメンバーが「ハーイ ハーイ」と歌うコーラスのインパクトからして最初は違和感ばかりだったが、キラキラと光るシンセ・メロ、アップテンポなビートは彼女達の輝くエネルギーを表している。でもなんだろう。実際この不思議な中毒性をまだうまく言葉に出来ないのだ。「恋とはセンター試験より残酷よ」「のり巻きのように餃子のようにあなたは甘いよ」そのリリックも含め私を混乱させる。

 

5. IU - BBIBBI

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

IUほどあらゆる意味で独立したタイプのスター歌手がいるだろうか。大衆的な人気を維持しつつも、常に周囲のアイドルとも距離を置いたアプローチを取り、少女的でもパワフルやセクシーでも無いオルタナティブを提示してみせる。そんな姿に惹かれるのは私だけではないだろう。ここ数年も、(韓国の)80年代、90年代の歌謡曲のカヴァー集を出して見たと思えば、前作の「Palette」ではミニマムなエレクトロ・ポップ、そしてこの曲ではラップだ。まさに韓国の歌謡音楽の歴史を繋げてしまうポップ・スターなのだ。

 

このデビュー10周年記念曲で彼女は、機械的なトラップ/R&Bビートに合わせ、歌とラップを溶け合わせていく(メロディをなぞり始めたかと思えば、直ぐにラップに砕かれていく)。「Yellow C-A-R-D」や「Hello stup-I-D」みたいな言葉の使い方もまさにヒップホップ、R&B的なやり方だ。

 

「私のゴシップ/探索するライト スキャナーみたい」「この線を越えたら不法侵入よ」彼女を追っかける記者やファンたちに向けられた「警告」。そのテーマはSunmiと似ているが、MVからもわかるようにIUは強さや独立性の象徴としてだけ表現するのではなく、キュートさ、ユーモアさも兼ね備えて歌ってしまう。「大衆のイメージとは違う。でも自分の好きなことがちゃんと分かった」ことを歌っていた昨年の大ヒット「Palette」がそうだったようにここでも「自分を大事にするよ」と宣言する。独自に進化を続ける姿をこれからも追いかけたい。

 

4. JENNIE "SOLO"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

BLACKPINKのジェニのソロ・デビュー・シングル。


4人のメンバーそれぞれが歌、ラップ、ダンス共に完成されている完璧なガール・グループ、BLACKPINKから一番最初にソロ曲を発表したのはジェニだった。「男性への依存からの脱却」、「女性のエンパワーメント」といったテーマを、甘く歌い上げるヴァース、ブリッジではそれがパワフルになり、クールなラップ、華麗なダンスまで全方位なパフォーマーとしての説得力をもって表現。もはや一人四役だ。MVでもセクシー過ぎるランドリーのシーン、ラストのクルーを従えて踊る姿にはリアーナ的なダーティでデンジャラスな魅力さえ感じた。また、BIGBANGからBLACKPINKまでYG Entertainmentの専属プロデューサー、Teddyが手掛けたビートは間違いなく彼の今年のベスト・ワーク。ミニマムでスロウなヒップホップ・ビートが、終盤にハードなトラップに移る時の興奮は何度聴いても変わらない。チャート2週連続1位を記録。

 

3. HAON, Vinxen "BarCode (Prod. GroovyRoom)"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

17位にも登場した高等ラッパーの優勝者HAONとファイナリストの一人、Vinxenのコラボ曲がこの曲。なんとチャート1位を制したことからも番組、そしてラップというジャンル自体の韓国での人気が伺えるだろう。

GroovyRoom(このリストで何回登場しただろう)によるビートも白眉だが、何よりリリックに感動させられる。私はTURNの4月のベスト・トラックでこう書いた。”バーコードの白と黒を、光と闇、幸と不幸、精神の陽と陰、思い出の美しさと刹那の虚無へと、様々な二項対立へ移し替える想像力の深遠。希望を語るHAONと不安も吐露するVinxenという対照的なキャラ双方の複雑な感情表現の受け応えによって、闇がなければ光は存在しないということ、だからこそ希望だけでなく痛みや傷も抱えていて良いのだということを訴えている。” “番組への熱狂を超えて、日本と同じく自殺率が高い”ヘル朝鮮”の若者たちを勇気付ける、この国にとっての「1ー800ー273ー8255」と評したくなるパワーがここにある。”こんなの見てたらそりゃ韓国の少年誰だってラッパーになりたくなる!

 

2. DEAN "Instagram"

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

元々はLAでEXOの楽曲などのソングライターとして活動。その後帰国してR&Bシンガーとしてヒットを飛ばす26歳。

「Bonnie & Clyde」や「Shut Up and Groove」などがそうだったようにフューチャリスティックな音使い、独特なビート、曲構成など、自身が影響されてきたコンテンポラリーR&Bに一味も二味も奇抜な色を加えることで常に唯一無二であってきたDEAN。この曲では、MVがそっくりそのままアルバム『Endless』のヴィジュアルを思わせるように、粗っぽいサウンド、ギターを駆使したスタイルでフランク・オーシャンの『Blond』を身に纏い、同時に自身とそのクルー"Club Eskimo"の音楽コンセプトである生の/rawなスタイルも見事に体現した。グローバルなR&Bシーンを見渡しても似たような音は見つけられない。しかし、そんな奇抜なサウンドなど何のその、この曲は公開されると直ぐにチャート1位を獲得。エッジー x ポップを両立する彼ほどに私が理想的で惹かれるポップスターはアメリカやイギリスにもいない。自作自演のスタイルでシーンの進化を買って出るDEANこそが「K-Popの宝」と呼べる存在だ。

 

1. Red Velvet - Power Up

Gaon Digital Chart最高位:1位

 

 

再生ボタンを押した瞬間目の前に広がるカラフルな世界。この曲は、Red Velvetの他のどの曲よりも彼女たちの魅力を端的に表現している。昨年の「Red Flavor」に続いてまたしても届けてくれた最強の夏のアンセム。中田ヤスタカなんかも使いそうなゲーム音に、BPM160の速いアップビート。ストレートにアイドル・ポップ然としていて「Red Flavor」や「Bad Boy」とは趣が異なるが、そうであるからか、この曲に夢中になっている自分に「英米のポップス好きが転じてK-Popに興味を持つようになった自分」ではなく「K-Popそのものが好きな自分」を感じた。極め付けは「バッナナーナ、バッナナ ナナナナ」という5歳の子供でも口ずさめるピュアなコーラス。そう、この曲には「Happy」や「Uptown Funk」がそうだったような、聴き始めた瞬間世界がカラフルに、ハッピーに変わっていくような不思議な魔法がある。

 

このリストをSpotifyのプレイリストにしました。

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