期待のリリース多数の2015年を展望する (1)

  • 2015.01.02 Friday
  • 23:49
 2014年のシーンを振り返ったとき、もちろん素晴らしい作品に多く出会えたのだが、大豊作だった2013年と比べると、誰もが話題にし、10年後や20年後にも語られるであろう名作となると、その数は多いとはいえなかったのは事実だろう(個人的にはPC MusicやArca周辺など次の時代に大きな役割を果たすかもしれない動きが出てきたことや、UKのギターロックシーンが活況を取り戻しそうなこと、Charli XCXやAriana Grandeなど女性アーティストの活躍などアルバム単位では語れない面白い話題があって楽しかった)。
 またバンドシーンをみれば、ヨーロッパ、アメリカなどの多くのフェスが大物の稼働が少ないことにより、ブッキングに苦労したのも事実だろう(現に今月開催される予定だったオーストラリアのBig Day Outは中止となっている)。ではツアーに出ていなかったバンドたちは2014年、何をしていたのか? その答えはもちろん次なる作品への準備である。
 2015年、10年代のシーンを語るうえで重要となるアーティストや、成長途中の期待の若手など数多くのアーティストが作品をリリースするであろう。今回はリリースが期待されるアーティストの一部をジャンルに分け(ジャンル名は便宜上の区分ですのでご了承ください)、ピックアップしていく。これらのアーティストの新作に期待しながら(もちろんこれから出てくるであろう新たな才能にも)、希望を持って2015年のシーンを楽しもうではないか。今日のところはUKやヨーロッパのロック、(こちらはUK・US関係なく)ヒップホップに注目してチェックする。

 

【UK & EUROPIAN ROCK】

<PICK UPs>

Florence & The Machine

Follow Up To Ceremonials (2011)
 2009年のLungsでデビュー。28週目にして首位を獲得、65週にわたってトップ40入りをするロングヒットを記録(現時点で全世界300万枚以上の売り上げ)、ブリット・アワードで「ベスト・ブリティッシュ・アルバム」を受賞。続く2011年のCeremonialsも同様の大ヒットを記録し、レディング&リーズ フェスティバルではメインステージのセカンド・ヘッドライナーを務めた。今年リリースが予想される作品次第では、サブでもセカンドでもなく事実上の"ヘッドライナー"として多数のフェスに出演することも期待される。

The xx

Follow Up To Coexist (2012)
 「10年代のシーンに一番の影響力を与えたのは誰?」そう聞かれたとき、この3人組の名前は答えの一つに実にふさわしい。2013年のグラストンベリーでのセカンド・ステージ、フジロックのホワイト・ステージでのヘッドライナーなどの好演を含むツアーを終えてからしばらく休暇に入っていたバンドだが、10月にThe Faderのインタビューで次作について、バンドの頭脳、Jamie xxが「制作中の曲が多数ある」と語った。またJamie xxはソロ作のリリースも計画中だ(2014年発表されたソロ曲はこちら)。

The Maccabees 

Follow Up To Given To The Wild (2012)
 長らく停滞に陥っていたUKのギターロックシーン、その中での2013年の喜ばしいニュースの一つ - それはボンベイ・バイシクル・クラブ(以下BBC)の新作 So Long See You Tomorrow のアルバムチャート首位獲得だろう。BBCはデビューこそそこまで華々しくなかったものの、前々作から徐々に順位を上げ、4作目にして遂に首位の座を獲得したのだ。そんなBBCと比べたくなるのがこのマッカビーズだ。彼らもBBC同様、デビュー時から爆発的な人気を誇っていたわけではないが、着実な成長の元、前作Given To The Wildでアルバムチャート4位を記録。その成長はチャート上のみでなく、マーキュリー・プライズへのノミネートや「NMEの年間ベストアルバム6位に選出」など批評面にも現れた。バンドは元日にFacebookで2015年中に新作がリリースされることを発表した。久々の来日、更にBBC同様の華のあるチャートアクションも新作には期待したい。

Muse

Follow Up To The 2nd Law (2012)
 10年代のロックシーンにおいて確実にどのフェスに出演してもヘッドライナーとして登場。不動の人気を世界で獲得しているミューズ。ここ2作では目立っていなかったヘヴイなギターサウンドが新作にフィーチャーされると明かされており、2001年のセカンド・アルバム Origin Of Symmetry が彼らのフェイヴァリットの管理人は期待を高めている。既にRock Werchter, Pinkpopなど20近いフェスへの出演が決まっており、その中にはDownload Festivalなどハードロック色の強いフェスの名があるのも気になる。

The Vaccines

Follow Up To Come Of Age (2012)

Palma Violets

Follow Up To 180 (2013)

Drenge

Follow Up To Drenge (2013)

<Others -Anticipated Releases->
Belle & Sebastian - Girls In Peacetime Want To Dance (20 January)
Black Sabbath
Chvrches
Circa Waves
Coldplay - A Head Full Of Dreams
Darlia
David Gilmour
Django Django
Enter Shikari - The Mindsweep 
 (15 January)
Fat White Family
Fleetwood Mac
Ibeyi
The Libertines
Mumford & Sons
Noel Gallagher’s High Flying Birds - Chasing Yesterday  
(2 March)
Peace
Portishead
Publics Service Broadcasting - The Race for Space
(23 February)
Radiohead
Savages
Spector
Two Door Cinema Club
The Wombats - Glittierbug
U2
Wolf Alice



【HIPHOP and R&B】

<PICK UPs>


Kendrick Lamar

Follow Up To Good Kid M.A.D.D City (2012)
 彼の前作Good Kid M.A.D.D Cityが10年代のシーン -ヒップホップシーンのみならず音楽シーン全体- において傑作とされていることについては改めて語るまでもないだろう。ギャングスタラップのスタイルをとりながらも、独特の間の取り方や内省的な歌詞を武器に現シーン最強のラッパーの一人となった彼。昨年発表したアイズレー・ブラザーズの"That Lady"をサンプリングしたシングル"i"は多くのファンから賞賛を得た。その"i"も収録されることになるであろう新作は、ヒップホップシーンでいま最も発表が待たれる作品の一つだ。

Kanye West


Follow Up To Yeezus (2013)
 2010年のMy Beautiful Twisted Dark Fantasyも、2013年のYeezusも「歴史的名盤」の名をもって迎えられた。そんな彼の新作への期待は、昨年「きゃりーぱみゅぱみゅも参加、トラックリスト公開」という記事(もちろんデマであった)が一時あがってしまったほど。一時は「リック・ルービンやQ ティップと制作中、2014年中に発表か」と報じられたが、結局昨年フジロックを含むツアーの一部を制作のためにキャンセルしながらもリリースに漕ぎ着ける情報はなし。元日にポール・マッカートニーとの共作"Only One"が発表されたことだし、今年は確実に出てくるだろう。今度は何をやらかしてくれるのか、新作の中身が気になるところだ。

Frank Ocean


Follow Up To Channel Orange (2012)
 リリース前からの厚い期待に応えるような名盤Channel Orangeのリリースから2年。昨年は新曲"Memerise"を発表、12月にはLil Bとのスタジオ入りも報じられた。10年代のR&Bシーンの最重要人物の一人、彼の新作の2015年中のリリースもまた確実であろう。

Miguel


Follow Up To Kaliedoscope Dream (2012)
 グラミー賞受賞曲"Adorn"も収録された前作の発表以降も他のアーティストとの客演、さらに楽曲提供、そして昨年の人気ドラマGirlsのサウンドトラック用の新曲発表など多忙な日々が続いたミゲル。自身の新作についてのニュースが待たれる中、12月に突如彼のサウンドクラウドページに新曲3曲がドロップされた。今年も多忙な男となりそうだ。

<Others - Anticipated Releases->

50 Cent - Street King Immortal
Chance The Rapper & Social Experiment - Surf
Drake - Views From The 6
Freddie Gibbs - Lifestyle Of The Insane
Iggy Azalea
Jeremih - Late Night The Album
Joey Badass - B4.DA.$$.
Kid Cudi - Man On The Moon
Kid Ink - Fullspeed 
(3 February)
Kwabs
Lil Wayne - The Carter V
Ludacris - Ludaversal
(31 March)
Lupe Fiasco - Tetsuo & Youth (20 January)
Meek Mill - Dreams Worth More Than Money
Migos
Nas
Novelist
Ne-Yo - Non Fiction
(20 January)
Pusha T
Run The Jewels - RTJ3
Stormzy
Ty Dolla $ign
Vince Staples
Wale - Album About Nothing
(31 March)



 
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