1. Lana Del Rey “West Coast”
ラナ・デル・レイの新作からの先行シングルがこれ。プロデュースしたのがブラック・キーズのダンということもあり、ロック寄りかつレトロなしあがりで、超お見事なお仕事だと思います。ラナ・デル・レイらしい雰囲気を残しつつも、ファーストとは違った路線を見せてくれました。今月一番聴きました。こちらのオーディオ映像、公開から2週間で1,000万回を突破、世界中にファンが多いことがわかります。今年も女性が元気ですね。
2. Twin Atlantic “Heart & Soul”
こちらはグラスゴーのバンド、ツイン・アトランティック。前作は全英アルバムチャート35位、こちらは8月に発売される新作からの先行シングルです。イギリスのインディ系のラジオ局ではかなりかかっていますね。批評的にどう言われるかは別にして、完全なるブレイクを獲得するには絶好の超強力なシングルだと思います。耳馴染みのいいギターリフ、誰もが歌えるコーラス、上手いですね。今後の動きに要注目のバンドですよ!
3. The Kooks “Down”
前作ではシングルが悉くラジオでかけてもらえず “Is It Me”は160位台、アルバムも10位止まり(ファーストは2位で、全世界で200万枚のセールス、セカンドは初登場1位だったのに)、更に批評メディアでの評判もよかったとはいえない状況で、このままいくとヤバいんじゃないの?と思っていた折にこの曲。素晴らしいですね、相変わらずボーカルのルークの才能の高さが伺えます。この曲はヒップホップ系のプロデューサーInfloとタッグを組んだそうです。新作は9月に発売です。
4. tUnE-yArDs “Water Fountain”
こちらは2011年に出したセカンドが各メディア大絶賛だったチューン・ヤーズ。個人的にはこの変なつづり方から最初は距離を取っていましたが後悔ですね。
2011年のアルバム「Who Kill」は、metacriticで驚異的な86点(34のメディアでの平均だから凄い!)。27のメディアの年間ベストにランクイン、トップ10入りしたのの一部を挙げてみると、8 Consequence of Sound, 4 musicOMH, 9 NME, 4 Paste, 7 Pitchfork, 2 Pretty Much Amazing, 6 Slant, 10 The Guardianなど。
5. The Horrors “So Now You Know”
ホラーズの今週日本で先行発売される新作「Luminous」からのシングル、相変わらず素晴らしい完成度です。夏っぽいシンセに、わかりやすいコーラスが見事に重なっています。この前に公開された新曲 “I See You”よりずっと印象がいいですね。MVもすごくかっこいいですよね。個人的にはこのバンドが大好きでアルバムを出す度に年間ベストレースに食い込んできますが、新作も今年の夏にかけてかなり聴くことになりそうです。順当にいけばアルバムは全英チャートのトップ3入りもあると思うのであとはもう少しライブがうまくなれば、フェスなんかでももっと重要な位置を任せてもらえると思うのですがね。。。
6. Damon Albarn “Heavy Seas of Love”
ご存じブラーのデーモン・アルバーンの、ソロアルバムからのシングルカットです。これもクークス同様3月から僕の頭の中で大ヒット中です。アルバムの方も今週発売されましたが、評判がよく多くのメディアで高得点をたたき出しています。
7. Amber Run “Spark”
こちらはUKの新人バンド、アンバー・ラン。ある程度のバズは得ているバンドですが、これまで出してきた曲にはなかなか共感が出来ずにいました、が、この新曲 “Spark”見事ですね。ドラマチックかつきれいなメロディ。ここまでしっかり作りこまれれば納得です。それまでは僕は去年のKodalineのようなSnow Patrolとかのフォロワー的な位置でこのバンドを捉えがちでしたから。デビューアルバムは出ても今年後半になるでしょうが、名前を覚えておいていただきたいです。
8. MNEK “Every Little World”
彼は、BBC Sound ofのロングリストにも入っていた、ポップ、ダンス、R&B系の新人(まだ19歳!)なんですが、以前にプロデューサーとしてのキャリアがあります。これまでにFar East Movement, Sub Focus, Clean Bandit, Duke Dumont (グラミー賞のベストダンスレコーディングにノミネート), Rudimental, Little Mixなど数々の人気者の作品に関わってきました。(つまり16歳のころからキャリアをスタートさせていたということになります!。)またUKシングルチャートで4位にランクインしたゴーゴン・シティの “
Ready For Your Love” にも参加していました。MNEK名義のちゃんとしたシングルはこれが初めてですがいいですね。
9. Future ft. Kanye West “I Won”
アメリカのアトランタ出身のラッパー、フューチャーのセカンドアルバムからのカニエ・ウエストをフィーチャーしたシングルです。新作「Honest」、試聴しましたがよかったですね。カニエの他にもファレル、Pusha T、リル・ウェイン、ウィズ・カリファ、ドレイク、アンドレ3000などが参加している超豪華作です。今週発表の全米アルバムチャートでは1位も夢ではないでしょう。
10. Lykke Li “No Rest For The Wicked”
こちらは来週新作が発売のリッキ・リー。この前にカットされたシングル “Love Me Like I’m Not Made of Stone”は僕の中で暫定年間ベストトラックです。新作は今年最重要リリースの一つなのではないでしょうか。
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11. Royksopp & Robyn “Do It Again”
ノルウェーのロイクソップと、スウェーデンのロビンの共演。Gigwiseは「この夏のアンセムだ!」と絶賛しています。聴けば聴くほどいいです。
12. Ray LaMontagne “Supernova”
こちらは来月41歳になるアメリカのシンガーソングライター、レイ・ラモンターニュ。来週5枚目のアルバムが発売になりますが、アメリカでは前2作が続けて3位にランクイン、確固たる人気を確立しつつある人物です。彼がいうには、彼は声を、鼻を使わずにはらわたから出しているのだそうです。気持ちいいですよね。
13. Kelis “Jerk Ribs”
もうデビューから15年経っているというケリス。少し規模は違いますがジャネル・モネイ同様、インディ界隈でも歓迎されているなという印象ですね。
14. Royal Blood “Come On Over”
この曲、この新人バンドの次のシングルとしてビデオも作られたのですが、実際デビューシングル “Out Of The Black”のB面で入っていたような気が….。でもビデオを作られて改めて何度も聴くとまたいいですね。Museの “In Your World”のような攻撃的なリフがかっこいいです。
15. Jack White “Lazaretto”
先日のレコード・ストア・デイでは史上最速レコーディングというジャックらしいわけのわからない企画で話題をさらいましたが(その模様はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=xPGK84Yuihcから)、6月の新作からのシングルがこれです。基本的にもうジャック・ホワイトの作る曲なので驚きどころはあまりないですがいいですね。4月1日にはこんなインストの新曲も公開していました。
https://www.youtube.com/watch?v=sRbnAxrS3EM
16. Augustines “Now You Are Free”
ブルックリンのバンド、オウグスティンズの2月に発売されたアルバムからの曲です。ドラマチックな作りですが、同じアメリカという意味ではイマジン・ドラゴンズとかとは違って無理ない作り方がされていて好きです。
17. Amazing Shakeheads “Here It Comes Again”
ドミノレコーズ所属、スコットランドの新人バンド、アメージング・スネークヘッズのデビューアルバムからのシングル。怒りをボーカルとギターリフにぶち込んだ感じ、すごくかっこいいです。きになった方、他には
こんな曲があります。
18. Pecae “Money”
ここ日本でも人気のピースの今年出ると言われているセカンド・アルバムからのシングル。クークスといい、ポップセンスが素晴らしいですね。相変わらず甘い歌声がセクシー。
19. Embrace “Follow You Home”
UKのバンド、エンブレイスの実に8年ぶりのアルバムからのシングルです。十分に話題にされている感じがしませんが、それとは裏腹にこの曲とてもポジティブでいいです。アルバムの評判自体はよくはないですが、フロントマンのダニー・マクナマラの親友でもあり過去に
こんな名曲をエンブレイスにプレゼントしているコールドプレイのクリス・マーティンは、新作をかなり気に入っているようですよ。
20. Benjamin Booker “Violent Shiver”
「Rough Tradeが契約した新人」と日本でも話題になったベンジャミン・ブッカー。ニューオリーンズ出身でアメリカでは、アラバマ・シェイクスなどが所属するATO Records所属です。パンク、フォーク、ブルースを万遍なく混ぜ込んだ感じがいいです。彼のボーカルも黒人らしいソウルフルな感じで。
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21. Fear of Men “Luna”
こちらはデビューアルバムが大好評のフィア・オブ・メン。日本では本当に取り上げられていませんがかなり大絶賛されています。ボーカルのジェシカ・ウェイスの澄み渡った声が気持ちいいし、コーラスのメロディも割とやみつきになります。
22. Kasabian “Eee-Zh”
こちらは先日公開されたばかりなのでこの位置。かなりダンス寄りになりそうですね、新作。期待しています。
23. Catfish & Bottlemen “Kathleen”
さあ期待期待の新人バンドですが、BBC Radio1のプレイリストのB-Listにも2週連続で入ったし本当に注目です。
24. Black Keys “Turn Blue”
待望の新作を来週出すブラック・キーズの “Fever”に続く新曲がアルバムのタイトルトラックでもあるこの曲。なんだか過去2作より前の作風に少し戻った感じがしますね。
25. Parquet Courts “Sunbathing Animal”
アメリカのガレージバンド、パーケイ・コーツの6月に出る新作から。このバンドはコードでリフを弾いたりするというよりは、単音のギターが特徴なんですが今回も変わりませんね。フジロックで見るのが楽しみなアクトの一つです。
26. Wolf Alice “Moaning Lisa Smile”
今年一番期待!の新人の一組、ウルフ・アリスが公開した新曲。
27. Iggy Azealea “Fancy”
オーストラリアからラッパー、イギー・アザレアのデビューアルバム「The New Classic」
からのシングルなんですが、本国オーストラリアよりUKでの方が期待値が高い印象です。UKではこれが2曲目のトップ10入りでした。UKでの方が売れています。この今日の方は最近アメリカでも上昇中で名前を覚えておいたほうがよいでしょう。
28. Clap Your Hands Say Yeah ft. Matt Berninger “Coming Down”
クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーの6月発売の新作からナショナルのマット・ベリンガーをフィーチャーした曲。爽快でありながらマットの力強さがうまく引き出されていていい。
29. Coldplay “A Sky Full Of Stars”
こちらもカサビアン同様、先日公開されたばかりで聴いた回数はそこまででもないのでこの位置。アヴィーチのプロデュースによるEDM寄りのこの曲、賛否がわかれるかもしれないですね。もうすぐ発売のアルバム「Ghost Stories」からの “Magic” に続くセカンドシングル。
30. The Dream “Black”
きょう公開されたばかりなんですがすぐ気に入ったので入れておきます。来月はもっと上に入っているかも。彼はどちらかというとビヨンセやリアーナへのプロデュース業の方で目立ってきましたね。
次点(30曲には入れなかったけど気になった曲等)
School of Language “Dress Up”
Pixies “Greens And Blues”
Gruff Rhys “American Interior”
Bear Hands “Giants”
Jamie xx “Girl”
Nick Mulvey “Meet Me There”
Honeyblood “Bud”
Lily Allen “Sheezus”
Paolo Nutini “Scream”