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    遂にデビューアルバムをドロップ、フジロックにも出演の新人、ジャングルって??

    • 2014.07.08 Tuesday
    • 09:25
     ロンドンから現れたミステリアスな2人組が、昨年末の「BBC Sound of」のロングリストに選出されて以来、徐々にその名を広めてきている。わずか6歳の女の子がブレイクダンスを披露、ジャスティン・ティンバーレイクまでもが大絶賛した「Platoon」のビデオは、既に昨年末の段階で60万回を突破。続いて2月に発表されたシングル「Busy Earnin’」はBBC Radio1でのA List入りを含めがっちりエアプレイを獲得。万全の状態でデビューアルバムをリリースする。その彼らはトム・マクファーランド、ジョシュア・ロイド・ワトソンと名乗る二人から成るユニット、ジャングルだ。
     Busy Earnin↓


     
     今週遂にデビューアルバムをドロップ、フジロック・フェスティバルで来日も果たす。彼ら自身が世界中の音楽ファンのレーダーに気づかれないままいるのも時間の問題だろう。と、こんなことを書いていたのも一カ月位前なもので、ここ最近はグラストンベリーを含め数々のフェスに出演したりして、明らかにそのベールを脱ぎつつありますね。

     シンセとツインボーカルをこなすTとJのバックでは、強力なリズム隊と、ゴスペル風のバックボーカルをこなす女性がサポートする。今夏のフェスサーキットでの活躍には目が離せない。彼らが「自分たちの音楽は、友情と、クリエイティヴなプロセスを楽しむことの基に成り立っている」というのには、自由な作風や演出によって作られた、作品そのものに集中してほしいという意思もあるのかもしれない。 
     
     
    数少ない情報を辿ってみれば、たまたま近所に住んでいた二人が、「ポケモンカード、どのカード持ってる?交換したいんだけど」というやり取りで出会ったのが始まりらしく、これをきっかけに仲を深めていったという。二人は、その後もローラーブレードをしたり、喧嘩をしたりと、ごく普通の少年時代を過ごしながら、お気に入りの音楽を持ち寄ったりし、インターネットが今ほど発達する前の時代を成長してきたという。しかし、彼らの音楽の伝播方法といえば視覚を用いたごく現代的なものだ。SNSで話題となった「Platoon」のMVでは「B-Girl Terra」と名乗る6歳の少女のブレイクダンス、「The Heat」のMVでは、黒人の巧みなローラー・ブレイドプレイをフィーチャーし、音楽のみならず視覚をも使って注目を集めようとしてきた。そんな風に、彼ら自身よりも曲そのものと視覚に訴えかける方法は、もしかしたら彼らが本当の名前を隠しながらミステリアスに活動するのにはもってこいだったのかもしれない。
     Platoonのヴィデオ↓

     The Heatのヴィデオ↓


     
     で、本題の「で、音楽はどうなの?」って? 
      発売となる彼らのアルバムは、70年代ファンクや、ヒップホップ、ソウルを影響源として伺える。引き合いに出されているのは、カーティス・メイフィールド、ビー・ジーズ、The xx、ボン・イヴェールに、シザー・シスターズのポップネス、P-Funk, MGMTのサイケさ、スヌープ・ドッグなどのヒップホップ、最も最近のでいえばディスクロージャーだ。(僕はポスト・ダブステップも加えたいと思う。特に「Lucky I Got What I Want」を聴くと感じる。)それから、何より、アルバム全体を覆うソウルフルかつ浮遊感を伴うグルーヴが聴く耳を飽きさせない。加えて、TV On The Radioに影響を受けたようなファルセット・ボーカルはファンキッシュな楽曲を引き立てるのに見事な役割を果たしている。
     Lucky I Got What I Want↓


     発売されたアルバムを聴けば、彼らの才能は十分にお分かりになるはず。この不思議な二人組、今夏を代表するアートポップアルバムを作ってくれました。是非手に取って、フジロックでのステージで踊ってみてはいかがでしょうか。





     

    Parquet Courts 「Sunbathing Animal」

    • 2014.07.08 Tuesday
    • 01:30
    Parquet Courts 「Sunbathing Animal」
    8.5 / 10.0

        

     2012年後半にリリースしたセカンド・アルバム(正式リリースとしては1枚目)が、インディ界隈のみならず、徐々に名の知れたメディアでも取り上げられるようになり、ブルックリン・インディーシーンの中で一躍注目の存在となったパーケイ・コーツ。(ちなみに合計11のメディアの年間ベストにリスト入りし、The Flyの1位のほか、Rolling Stoneでも11位に入る大健闘であった。)その流れで世界中をツアー、昨年行われたセッションを元にレコーディングされたのが、本作「Sunbathing Animal」だ。
     
     フロントマンのアンドリュー・サヴェージは、このバンドを結成する以前はFergus & Geronimoという、ポップでありながらも実験性の高いバンドを率いていた。テキサスからブルックリンに場所を移し、ジュリアンやカレン以来のギターバンドの星になりつつあるのが彼らだ。本作は傑作であった「Light Up Gold」で見せていた、テレヴィジョンを思わせるギター、それから、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど彼らのルーツが表れている点では変わりはないが、前作よりもよりタイトで、まとまりのある音になっている。(加えて、「She’s Rolling」や、「Instant Disassembly」のような6分超のジャムナンバーが、アルバム全体を15分ほど前作より長くさせている。)そんなつもりは本人たちには一切ないだろうがバンドとしての成長や、音の雰囲気に大物感が出てきた。
     
     相変わらず、彼らがジャカジャカと弾くギターからはツーコードやスリーコードくらいのシンプルな構成しか出てこない。リフやフレーズのシンプルさもわかりやすく表現するとストロークスを思い出させる感じなのだが、ストロークス同様しっかりタイト。そして一貫してチープであり、ダサい雰囲気さえ感じる。見た目まで文系のナヨナヨした面なのに、サウンドも相変わらずいい意味で気怠く、抜けている。アルバム本編からわかりやすく抜き取れば、オープニングとなる「Bodies Made of」はダウンテンポで、例えるならストロークスの「Is This It」のような感じ。そこから突破口を放つようにして、「Black and White」は疾走感あるテンポで、超シンプルなコードストロークを延々と続けていく。そのままこれが続けばロックキッズが部屋で暴れながら聴く姿でも想像できようが、次のトラックの「Dear Ramona」は再び超ダウンテンポで、フニャフニャ、ドラムも弱めだ。Cakeの「Short Skirt / Long Jacket」のような。
     

     こんな感じで、この後も気持ちのいいロックンロールを聴かせたり、力の抜けた曲を聴かせたりなのだが、これこそがこのバンドのよさであったりもする。そのいい意味での「緩急」にはしっかりと大衆性さえも感じる。少し大げさに言えば、あまりにも地味な野郎バンドばかりが登場しては、結局ピッチフォークを中心としたインディ・シーンのみでしか才能を認めてもらえないような現状であった最近数年。それに比べれば、見た目はダサいといえども、この、タイトなギターロックかつ「緩急」を上手く散りばめた作品は、「インディシーン」を超えて届きそうな雰囲気も感じられるし、多くのギターキッズに聴かれるべきだろう。2014年の上半期に現れたギターロック野郎の作品では一番輝いていたと思う。気持ちのいいギターロックでいえばクラウド・ナッシングスの「Here and Nowhere Else」もあったが、あの作品に見えるような、同タイプの曲を並べる一部のリスナーにとっての「不親切さ」(自分は気にならないし、潔くも感じられたが)も一つもない。(筆者はシンプルなギターロックが欲しいというわけではないが、地味に聴こえるような音楽をやるにしても、もっと「外に放ちたい」、という主張の強いバンドが出てきてほしいと思っている。)ブルックリンにとどまっていてはあまりにもったいない作品だ。他にこうした若いバンドが少ない事情もあるが、繰り返し言う。「世界中のギターキッズに聴かれるべき傑作だ。」サウンドへの新鮮さこそ感じられないかもしれないが、その範疇で最高の結果を出しているといえる。こうした作品がもう一歩大衆に届きやすい雰囲気が出ればいいのだが。
     
     

    2014年7月の注目作まとめ(7月30日更新)

    • 2014.07.05 Saturday
    • 01:44
    太字は個人的に特に重要な作品と思ったものです。
    レビュースコアの()内の数字(基になっている媒体の数)をクリックすると、どのメディアが何点をつけたかがわかるmetacriticのページへ移動します。
    まだ月も前半ですのでスコアやチャートアクション等、発表され次第更新していきます。
    発売日に関しては、国内盤か輸入盤か、基本的に早く発売される方を掲載してます。

    スコアの色分けの基準はこんな感じです。
    81点〜    年間ベスト級高評価!!
    70点〜80点 高評価!
    60点〜70点 まあまあ or 普通くらいかな。
    51点〜60点 うーん、賛否両論。
    〜50点    酷評だなあ。。。

    今月からリリースが一気に減りますね。寂しいです。



    2月版はこちら
    3月版はこちら
    4月版はこちら
    5月版はこちら
    6月版はこちら

     
    Artist "Title" Genre or Style レビュー
    スコア
    全米
    チャート
    全英
    チャート
    発売日
    La Roux "Trouble In Paradise" Pop 77(25) 22
    Sia "1000 Forms of Fear" Pop 76(28) 8
    George Ezra "Wanted on Voyage" SSW, Folk , Pop 80(2*) 1
    Common "Nobody Smiling" R&B 78(12) 15
    Jungle "Jungle" Funk, Pop, Indie 71(15) 15
    Morrissey
    "World Peace is None of Your Business"
    Indie Rock 71(35) 22
    Robin Thicke "Paula" 49(11) 1
    Trey Songz "Trigga" 75(7) 1
    The Acid "Liminal" - 8
    Eugene McGuiness "Chroma" 65(10) 8
    Braid "No Coast" 76(13) 8
    Honeyblood "Honeyblood" 76(13) 8
    Judas Priest "Redeemer of Soul" 72(8) 8
    Manic Street Preachers "Futurology" 82(16) 8
    Slow Club "Complete Surrender" 75(14) 15
    Bleachers "Strange Desires" 68(8) 15
    Jason Mraz "Yes" 69(5) 15
    Rise Against "The Black Market" 80(5) 15
    Woman's Hour "Conversatoin" 69(16) 15
    Avvways "Alvvways" 79(17) 22
    Jessie McCartney "In Technicolour" - 22
    PS I Love You "For Those Who Stay" 72(12) 22
    Imelda May "Tribal" TBC 29
    Jenny Lewis "Voyager" 78(15) 29
    No Lands "Negative Space" TBC 29
    Tom Petty & The Heartbreakers 
    "Hypnotic Eye"
    74(11) 29
    Shabazz Palaces "Lese Majesty" 82(18) 29

    *George EzraのレビュースコアはAOTY (Album of The Year)から。

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