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    【TOKYO BAND RADAR】 Vol.2 <恋する円盤>

    • 2014.12.08 Monday
    • 11:28
     東京圏の期待のニューカマーを紹介するこの企画、題して「TOKYO BAND RADAR」、第二回は、今週初の全国流通盤となるミニアルバム『PASTEL』をSPACE SHOWER MUSICからリリースした「恋する円盤」を紹介します。

    恋する円盤ー素直な気持ちで、些細な幸せを教えてくれる6人組ー



    Band Name : 恋する円盤
    Hometown : 東京
    Member : 大塚真太朗 (vo.gt) / 大塚薫平 (dr) / 日下淳介 (ba) / 戸山押売 (gt) / 城明日香 (gl, cho) / 中村直人 (key)
    Genre : Pop
    Years Active : 2011〜
    HomepageOfficial HomepageSoundCloud, Twitter(@Lovingufo_band)



     暗い時代だなあと思う。一部の富裕層だとか除けば好景気なんか感じていないだろうし、2年後にはまた消費税も上がるのが決まっている。政治も機能しているとは思えないし、海外に目を向けても欧米でも中東でも世界中問題が山積みだ。これからがよくなる機運なんてないなあと、考え出すと暗くなって、つい毎日俯きがちになってしまう。

     でも、やっぱり人生たくさん素晴らしいことがある。不況でも、どんなに未来に希望が持てなくても、美しい景色を見れば感動するし、気の合う仲間と集まれば間違いなく楽しいし、世知辛いことなんて忘れてしまう。そして、もっともっと、素直になってみれば、すぐそこにある普段気にしていないものだってポジティブにとらえられるし、幸せな気持ちにもなれる。そんなことを、音楽を通して訴えかけてくれるのが恋する円盤というバンドだ。

    *『PASTEL』のリードトラック、「テイクディスワルツ」のMV


     東京で活動する6人組のバンド。何度もライブに足を運んだことがあるが、メンバーが暗い顔をしていることなんて一度もみたこともない。ライブに行けば必ずこちらもハッピーな気持ちになれる。

     バイオグラフィによれば、2011年春「バンドやりたい」と思い立った大塚真太朗が隣の部屋で太鼓をたたいていた弟、薫平を誘ったのが始まり。そんな、兄弟2人で始めたバンドも一度は兄・真太郎が大学の友人を招き4人で活動するも、長くは続かず結局元の「兄弟2人だけ」に戻ってしまう。
     なんとかデモ音源のレコーディングを企てていた2人のところに、ライブハウスからベースの日下を紹介されると、日下の友人であった城と戸山も参加、最終的に兄・真太郎の大学の友人である中村も集まり、無事初のデモ作『春の嵐/夜明けまえ』(2曲とも『PASTEL』にも収録)を完成させる(その音源がサマーソニックのオーディション企画「出れんの!?サマソニ」のファイナリスト入り&「いしわたり淳治賞」受賞に繋がったのだ)。実はこの時新たに集まった4人はこのレコーディングのための参加だったが、これがうまくいったこともあり、真太郎・薫平の密かな思惑通り、全員正式メンバーとして加入し現在の6人編成となり、この後数々のライブをこなしていく。バンドはみるみるその珠玉のメロディセンスと多幸感溢れる雰囲気のパフォーマンスでファンを増やし、昨冬にはスペースシャワーによるコンテスト「Day Dream Believer」でファイナリストに選ばれる、といういまに繋がる大きな結果を残すのだ。

    *「Day Dream Believer」で披露された「まちのあかり」(『PASTEL』にも収録)


     昨年、突如公開されたUKのインディ・ポップバンド、Veronica Fallsの「Teenage」のカバー映像で恋する円盤の名前を初めて聞いた人も少なくないであろう。彼らのルーツは実はメンバーによってバラバラだ。大塚兄弟は洋楽インディロック(弟・薫平のフェイヴァリットはVampire Weekendだという)にも精通しているものの、他の楽器陣にはJ-POPを中心に聞いてきたというメンバーも(コーラス・城のフェイヴァリットの一つはカーペンターズだというのも納得だろう)。そのポップなメロディセンス、華やかに彩るサウンドのセンスはこうしたルーツが重なった結果のオリジナリティなのだろう。
     ちなみに音楽ライターのタナソウこと田中宗一郎さんがよくする質問「自分たちの作品をCD棚の中におくとしたら誰の作品と誰の作品の間に置きたいですか?」という質問をしてみたところ(これ、“アーティストが自分たちの音楽をどんな風に捉えているのか”みたいなのがわかって好きです)、「小沢健二とThe Pains Of Being Pure At Heartだったら最高ですね〜」との答えが返ってきた。欧米のインディロック影響下のサウンドとJ-POPならではのピュアなメロディが重なって完成したのが恋する円盤だ。

    *Veronica Fallsの「Teenage」のアコースティックカバー(大塚兄弟と城の3人)


     彼らの魅力は、なんといってもこの真太郎と城の澄んだ、柔らかい歌声と、優しいメロディであり、それはストレスに囲まれた日常から私たちを解放させてくれ、素直でもっとピュアだったときの自分に戻してくれる。いや、失敗ばかりだった今日の自分だって、「明日からまた頑張ればいいじゃないか」って肯定させてくれる。ボーカルの真太郎は「聴いた人それぞれにとっての青春だった時期を思い返すような音楽を作れればいいと思って作っている」と話す。ちなみにあの美しく優しい城の歌声だが、「サザンオールスターズの原坊(原由子)のような存在感」を目指してもいるのだという。

    *「春の嵐」(『PASTEL』にも収録)

     
     10代や20代の淡い男女関係や、もどかしい気持ち、切なさ、そして何気ない「ふつうの暮らし」が描かれた5曲が、彼らが今週リリースする『PASTEL』には詰まっている。大して特異なことなんてしていない。だけど、目の前にあるそうした当たり前で、ふつうに見えることにこそ幸せは詰まっていたりするのだ。そんなことを知らしめてくれる本作を聴けば、あなたの毎日もパステルみたいにもっといい意味で淡く、カラフルなものになっていくだろう。
    「ポップであること」、それは世代や国を超えて愛される、共通項的な音楽の条件だ。間違いなくそれを満たす彼らの音楽。「普段から音楽をあまり聴かないイケテル女の子に聴かれたいです。それで『なんかいいね』と言われたい。」と語っているが、その願いは叶うだろう。彼らの姿をお茶の間で家族一緒に見つける日もそう遠くはないかもしれない。


    For Fans Of  インディポップ(The Pains Of Being Pure At Heart, Los Campesions! etc.) , J-POP

    Track You Must Hearテイクディスワルツ

     Next Show 
    -----------------------------------------------------------------------------
    2014年12月10日(水)@東京・表参道GROUND
    『Gathering neo』
    w / Glider / 27<HATANANA> / SCARF
    MC:プリンセス金魚
     
    12月21日(日)@新宿MARZ
    恋する円盤 1st minialbum レコ発記念
    『PASTEL PARTY!』
    w / 本棚のモヨコ / カネコアヤノ(バンド編成)/ Lucky Kilimanjaro / The White Waltz
    OPEN:18:00/START:18:30
    チケット:前売り/当日 2,000円/2,500円
    ▼プレイガイド
    ・ローソンチケット(Lコード:79725)
    ・e+(http://eplus.jp)
     
    2015年2月14日(土)@横浜B.B.STREET
    『白いキャンパス』
    coming soon ...
     
    3月8日(土)@ 渋谷duo music exchange
    東京・渋谷DUO Music Exchange
    共演: Galileo Galilei / THE NOVEMBERS


    <TOKYO BAND RADAR VOL.1 -DATS>
     

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