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    星野源について

    • 2016.06.11 Saturday
    • 12:25

    (2015年12月に他のところ向けに書いたいたものの、その媒体の企画自体が無くなってしまったのでここに...)

     


    「SUN」こそ日本の「Happy」あるいは「Uptown Funk」であり、星野源はさながらブルーノ・マーズのようである。このイメージこそが現在日本で最も愛されているSSW=星野源を物語っているように思えてしまう。では、現在の彼の楽曲はその大文字のポップ・ソングたちと、そして彼自身はマーズとどう呼応しているのか。


     
    音楽的参照点が近いこと、そして一聴すれば耳に残るようなわかりやすいフックやメロディ・ラインを持っており、それによって幅広いリスナーに親しまれる普遍的な魅力を手にしている、というのはいうまでもないが、その “普遍性” は歌詞においてこそ注目されるべきである。星野が “何も起きない感じ” と例える歌詞は確かに内省的、あるいはコンシャスではないし、いい意味で深さがない。そうすることで聴き手のシチュエーションを選ぶことはないし、疲労を生むこともない。加えてメロディさえ頭に残しておけばすぐにでもカラオケで歌えるような言葉選びの平坦さも特筆すべきである。これらはまさに冒頭で挙げたポップ・ソングの、深読みの余地のなさ、そして「象徴的なワードの繰り返しによるキャッチ―なコーラス」という要素と共通していよう。
     
    敢えて「平易さ」、「フラットさ」のある歌詞にすること。それこそが、星野の普遍的な魅力をマーズのように開花させることに導いたのだろう。

     

    Wiley 〜グライムを定義した人物

    • 2016.06.11 Saturday
    • 11:50


    数年前、「Dizzee RascalがJay ZならばWileyはNasだ」という上手い例えがNoiseyの記事に載っていたことがあった。ジャンルや国境を越えて器用に活躍したというタイプではないが、このジャンルを音楽・内面両方で定義づけ発展に寄与した人物はこのWileyなのだ。



    まず、彼が「Eskibeat」と名付けた、ロウで、時に凍えるほどに無機的、そしてTVゲームの効果音を思わせる奇妙なビートは、まさにそれさえ聴けば「自分はいまグライムを聴いていると自覚できる」ほどにグライム特有なもので、未だに主流なスタイルとして機能している。また、そのロウな世界観はMVにも影響を与えており、一昨年のMOBO Awardでベスト・ビデオを受賞したSkeptaの「That’s Not Me」は、わざと経年劣化したようなフィルムで撮られ、費用もわずか80ポンドしかかけられていない。そしてグライムの、ヒップホップのそれよりも極端で、日本で例えるなら「〜丁目」に当たるくらいまで極限までフォーカスされた地元意識も、早くから「Bow E3」という自身の地元とその郵便番号を自らの象徴として用いてきたWileyが作り上げたものといえる。




    「グライムが再び盛り上がっている」とはいうものの、そのスタイル自体は当初のそれと大きくは変わりないのではないかと感じている。それも無理はない。グライムというまだ15年にも満たないジャンルにおいて、ここ数年台頭してきた若手MCたちは少年期あるいは思春期の多感な時期をグライムに夢中になって過ごして育った最初の世代なのだ。Wileyは、その彼らが忠実に辿るグライムの「基本」を作り上げた人物として今でも最も支持されている。
     

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