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- 2019.01.05 Saturday
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1. Mura Masa & Charli XCX / 1 Night
LW (-), Peak (1), On Chart (-)
2. Superorganism / It's All Good
LW (NEW), Peak (2), On Chart (1)
3. hyukoh (혁오) / TOMBOY
LW (NEW), Peak (3), On Chart (1)
4. Future / Mask Off
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
5. ZAYN / Still Got Time ft. PARTYNEXTDOOR
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
6. Goldlink / Some Girl ft. Steve Lacy
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
7.효린(HYOLYN) X 창모(CHANGMO) / BLUE MOON (Prod. GroovyRoom)
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
9 .Cashmere Cat / 9 (After Coachella) Ft. M.O & Sophie
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
LW (-), Peak (-), On Chart (-)
11. Lil Uzi Vert / XO Tour Llif3
12. Calvin Harris/ Heartstroke ft. Pharrell Williams, Young Thug, Ariana Grande
13. IU (아이유) / Palette ft. G-Dragon
14. Lethal Bizzle / I Win ft. Skepta
18. Rex Orange County / Untitled
19. Jorja Smith / Beautiful Little Fools
Frank Oceanにプレイされたことでも話題の
今年最も予想外で謎多き新人、Superorganismの新曲はこれまた超キャッチ―。
リピートせずにはいられない!
2017年最も予想外、そして謎が多いニューカマー、それがSuperorganismである。超個体を意味するバンド名からしてパンチがあるが、17歳の日本人、Oronoを中心とする8人組の集団は1月末に公開したデビュー・シングル「Something For Your M.I.N.D」でインターネットをざわつかせた。全くの無名のバンドのデビュー曲が、Apple Music内のラジオ局、Beats1でFrank Oceanにプレイされたのだ。その中毒性溢れるミステリアスなポップ・ソングは多くのリスナーを夢中にさせ、彼女たちの奇妙なバンド名は一瞬で知れ渡ることとなった。そんなSuperorganismが新たな楽曲、「It’s All Good」を公開した。デビュー曲同様にハイパー・ポップで、”喜び”、”幸せ”、”楽しさ”といったフィーリングでいっぱい。そして何より何度もリプレイしたくなる一曲だ。
*「Something For Your M.I.N.D」は楽曲中のサンプルの著作権の問題で揉めたためかストリーミング・サービスからは消えている。こちらの非公式なYouTubeのポストでのみ聴くことが出来る。
今回もゆったりとしたビートに、骨太なベース・ライン、たくさんのボイス・サンプルが散りばめられ、それらが加工され、そして印象的なポーズがありと、試行錯誤の末の巧みな構成の楽曲だ。そして韓国語への言い換えも含んだ掛け合いによるサビも最高にキャッチ―でアンセミック。サイケデリックなポップ・ソングとしてはGrouploveや初期のMGMTを思い出させるが(本人たちはThe Flaming LipsやDEVOの影響を挙げている)、リズム感、サンプルの処理の仕方はヒップホップやR&Bも経由している。
やはり何より興味を惹くのはリリックからも読み取れるポジティブなムードだ。オロノへ「おはよう、目が覚めたね。外の天気は暗い。起きるかい?それともひょっとして何もしない?」と語りかけるところから始まり、その後も「私はまだ17歳。まだ夢の途中なの」を初め終始前向きなメッセージで溢れている。更にサビ後に挿入された自己啓発作家、Tony Robbinsのスピーチのサンプルがダメ押しする。
彼女たちについては兎に角謎が多いがどうやら8人のメンバーのうち日本人のOronoのみアメリカ北東部ニューイングランドのメイン州に在住し、他の7人はロンドンに住んでいるらしい。インターネットで常にやり取りをしているのだろうが、トラックメイカーやラッパーといった類では無いので、結成の経緯から楽曲制作のプロセスまでとても気になるところだ。全くアーティスト写真のようなものは出回っていないが、興味がある人はOronoのsoundcloudやInstagramのアカウントを覗いてみるといいだろう。彼女自身によるWeezerやPavemenetのカヴァー、彼女が描いた才能溢れる絵画を拝見できる。
またOronoが以前Twitterでシェアしていた自作のSpotifyのプレイリストからはSuperorganismの音楽性の影響源と言われても納得なアーティストが並んでいる。The BeatlesやBeach Boysといった60年代〜Carol KingやBilly Joelといった70年代の大御所から、より現代のTobias Jesso Jr.、Carly Rae Jepsenといったポップ、The Beta BandやtUnE-yArDsのようなサイケデリック、バンド・サウンドとして影響を与えているであろうCocteau Twins、Frankie Cosmos、The Moldy Peaches、更に軽快なビート感が彼女たちと重なるSolangeやNo Nameのようなヒップホップ・R&Bまでかなり幅広いセレクトだ。バンド中で彼女が果たしている役割はとても大きそうな感じがする。
うーん、It’s All Good!